仮想通貨Zcash(ジーキャッシュ/ZEC)ってどうなの?果たして投資する価値はあるのか!?


仮想通貨ZCASHってどうなの?

仮想通貨Zcashは匿名性に特化した匿名通貨の一つです。

匿名通貨には「Monero」や「Dash」などいくつかありますが、その中でもZcashはトップクラスの匿名性をもっています。

決済・送金性能も高く「第2のビットコイン」ともいわれていました。

匿名性が高いことでどのようなメリット・デメリットがあるのか、また、今後のZcashの将来性はどうなのかを解説していきます。


「Zcash(ジーキャッシュ)ってこれから流行る?」

「なんか有名人の発言で話題になってたよね?」

「仮想通貨って誰かに取引履歴見られちゃうの?」


こんにちは、仮想通貨について猛勉強中のカナです。
Zcash(ジーキャッシュ/ZEC)ってなんだか有名な投資家さんとか企業の偉い人に好評な仮想通貨らしいですよ!

その通り!
Zcashを応援してる著名人は多いみたいですね。

クリプト先生!
じゃあさっそく仮想通貨Zcashについて教えてください!


仮想通貨Zcash(ジーキャッシュ/ZEC)とは?

子猫とはてなマーク""

 

基本情報

仮想通貨名

Zcash(ジーキャッシュ)

通貨単位

ZEC

公開日

2016年10月28日

開発組織

Zcash Company

発行上限

2,100万枚

発行枚数

(2018年10月時点)

497万枚

時価総額

(2018年10月時点)

約707億円

時価総額ランキング

(2018年10月時点)

21位

価格

(2018年10月時点)

1ZEC=約14,000円
ブロック生成速度 2分30秒

Zcashは2013年に開発されたZerocoinゼロコインという仮想通貨がもとになっています。

そして、Zerocoinに改良を加えたのが2014年に開発された仮想通貨Zerocashゼロキャッシュです。

また、Zerocashにさらに改良を加えて2016年に誕生したのが仮想通貨Zcashジーキャッシュになります。


公開直後は1ZEC=2億4,000万円!?

Zcashは取引所に公開した直後に大きく高騰したことが話題となりました。

大手の海外取引所Poloniexのデータによると、Zcashが公開された2016年10月28日の最高値は1ZEC=約3300BTCです

当時、1BTC=約73,000円だったので、1ZEC=約2億4,000万円ということになります。

 

この価格は今までの仮想通貨の中でも最高価格です!

 

でも、そこから一気に価格は下がりました。

翌日には22BTC(約160万円)になり、3日後の価格は0.7BTC(約5万円)です。

 

最終的には1ZEC=約5,000円あたりに落ち着き、それからは上がり下がりを繰り返しています。

2018年10月11日時点での価格は1ZEC=約14,000円です。


Zcashは匿名性が高い!

Zcashのロゴ

匿名性とは「人やモノが誰なのかわからない状態」のことです。

仮想通貨においては、送金者や受取人、送金金額などがわからないということをさします。

わからない情報が多いほど匿名性が高いということです。

 

Zcashの取引では「送金者」「受取人」「送金金額」すべてが第三者にはわからないようになっています。

わかるのは「どこかでZcashの取引がおこなわれた」ということだけです。

なぜこのような匿名通貨が生まれたかというと、BTC(ビットコイン)の匿名性が低いからです。

 

BTCの取引履歴(誰が誰にいくら渡したか)はすべてブロックチェーンに記録されていますが、この記録は誰でもみることができます。

そのため、「誰がいくら持っているか」「誰がどんな買い物をしているか」などがわかってしまうのです。

 

でも、わかるのはアドレスであって名前や住所はわからないんじゃ?

 

たしかに、ブロックチェーンからわかるのは「AさんがBさんに10BTC送った」ということではありません。

わかるのはこんな感じのアドレスと金額です↓

 

「blskdiwe8320ncso94」から「t4bejnjdikooaj94gf7」に10BTC送金された

 

でも、「blskdiwe8320ncso94」このアドレスが「Aさんのアドレスである」と特定することもできるといわれています。

もしそうなると、匿名性はなくなってしまうわけです。

 

アメリカ国家安全保障局の元職員である”エドワード・スノーデン氏”は、BTCとZECの匿名性についてこのようにコメントしていました。

「ビットコインは素晴らしいものだがプライバシーが守られないのであれば、私的に安全とは言えない。Zcashのプライバシー技術は、ビットコインの代替通貨になりえるだろう。」


匿名性を高めるZcashの仕組み

虫眼鏡とZcash

Zcashは「zk-SNARKプロトコル」という技術を使うことで匿名性を高めています。

そして、zk-SNARKプロトコルの中で使われる取引方法が「ゼロ知識証明」です。

セロ知識証明とは「内容を伝えずに、とある事実が真実であると相手にわからせること」です。

 

さっぱりわからない・・・。

では、ゼロ知識証明を説明するのによく使われる「洞窟の問題」をみてみましょう!

 

ここにとある洞窟があります。

洞窟の奥には、暗証番号を入力しないと開かない扉がついています。

洞窟の問題""

Aさんは「自分は扉の暗証番号を知っている」とBさんにいいましたが、Bさんは信じてくれません。

一緒に洞窟の奥まで行って扉を開けてみせれば信じさせることができますが、Aさんは暗証番号をBさんに教えたくはありませんでした。

 

そこで、「Aさんは暗証番号をBさんに教えることなく、自分は暗証番号を知っている」ということを証明するために以下の手順をとりました。


手順1

Aさんが洞窟に入り、上下どちらかの道から奥に進む

(注:上下どちらの道を進んだかはBさんにわからないようにする)

洞窟の問題手順1""


手順2

BさんはAさんに、上下どちらかの道から戻ってくるように伝える

(注:どちらでもOK)

洞窟の問題手順2""


手順3

Aさんは暗証番号を入力して扉を開けて、下の道から戻る

洞窟の問題手順3""


Aさんは暗証番号を知っていたので、Bさんのリクエストに応えることができました。

でも、Aさんが最初に下の道を選んでいたりBさんが「上の道から戻ってきて!」といっていた可能性もありますね。

 

Aさんは暗証番号を知らなくても、1度や2度は偶然Bさんのリクエストに応えられることもあるわけです。

これではまだ暗証番号を知っている証明とはいえません。

 

そこで、これとおなじことを何度か繰り返します。

Aさんが暗証番号を知らない場合、たとえば、偶然にも20回連続でBさんのリクエストに応えられる確率約0.0001%です。

Bさんのリクエストにそこまで応え続けるのはほぼ不可能といえます。

 

なので、AさんはBさんのリクエストに複数回応えることで「暗証番号を教えることなく、自分は暗証番号を知っている」ことを証明しました!

 

これって・・・

「片方の道に入って行って、もう片方の道から戻ってきて!」っていうだけでいいんじゃないですか?

 

たしかにその方が簡単に証明ができます。

でもそのやり方をすると、もしかしたらBさんがこっそり後をつけてきて暗証番号を知ろうとするかもしれません。

そういったリスクを最小限に抑えるというのが、ゼロ知識証明の重要なポイントなのです。

 

Zcashの取引では、ゼロ知識証明の手法を使うことで「誰が誰にいくら渡した」という情報を与えずに「取引がおこなわれた」ことを証明できるようになっているのです。

BTCなど多くの仮想通貨の場合は「誰が誰にいくら渡した」という情報を公開することで「取引がおこなわれた」ことを証明しています。


Zcashでは2つのアドレスを使いわけることができる

Zcashには以下の2つのアドレスがあります。

  1. 匿名性を重視した「Shielded addressシールデッド・アドレス
    Shielded addressは「Z」からはじまるアドレスで送金元、送金先、送金額がすべて匿名化されます。
  2. オープンなアドレス「Transparrent addressトランスペアレント・アドレス
    Transparent addressは「T」からはじまるアドレスですべての情報を公開することができます。

 

どちらのアドレスを使うかは、取引ごとにユーザーが自由に選ぶことができます。

企業間の取引などは、情報を公開したほうがいいときもありますから、選べるのは便利ですね!

また、今後は特定の人にだけ情報を公開するなどのカスタマイズもできるようになる予定です。


「Monero」「Dash」の匿名技術

モネロとダッシュのロゴ

冒頭でもいいましたが、匿名性が高い仮想通貨はほかにもあります。

Zcashとよく比較されるのが「仮想通貨Monero」と「仮想通貨Dash」です。

「匿名にする技術」「匿名にできる範囲」にはそれぞれ違いがあります。

MoneroとDashはどんな仕組みになってるのかな!?


仮想通貨Dash(ダッシュ/DASH)の仕組み

ダッシュでは「プライベートセンド(コインミキシングとも呼ばれる)」という技術を使っています。

これは”複数の送金者のお金を1度集めて、ミックスしてから受取人に渡す仕組み”です。

プライベートセンド""

 

送金されたお金を一度まとめることで、A君が送金した仮想通貨を受け取ったのは「D君」なのか「E君」なのか「F君」なのかがわからなくなります。

 

Dashでは「誰と誰の取引なのか」はわかりませんが、送金者が「A君」と「B君」と「C君」だということはわかっています。

また、受取人が「D君」と「E君」と「F君」であることや送金金額もわかっていますので、匿名性はそれほど高くありません。

 

Dashはこのような仕組みになっているので「送金者が3人以上いないと送金できない」「一度に送金できるのは1,000DASHまで」といった制限があります。


仮想通貨Monero(モネロ/XMR)の仕組み

モネロでは「リング署名」「ワンタイムアドレス」という仕組みを使っています。

クレジットカードを使うときに署名するのとおなじように、仮想通貨を送金するときは送金者の署名が必要です。

リング署名では、署名者がだれなのかわからない(つまり送金者がわからない)ようになっています。

リング署名""

また、モネロでは送金者も受取人も取引の度に「ワンタイムアドレス」という一度しか使われない新しいアドレスを用意します。

そのため、仮にアドレスが特定できたとしても、その1回だけの取引についてしかわからないのです。

 

モネロでは「誰と誰の取引なのか」に加えて、「送金者」「受取人」もわからないようになっています。

Dashより匿名性は高いですが、送金金額はわかってしまいます。


それぞれの仮想通貨の匿名性をまとめるとこんな感じです。
Zcashの匿名性がいかに高いのかわかりますね!

 

Zcash

Monero

Dash

匿名技術

ゼロ知識証明

リング署名

ワンタイムアドレス

プライベートセンド

(コインミキシング)

誰と誰の取引なのか

匿名

匿名

匿名

送金者

(送金アドレス)

匿名

匿名

公開

受取人

(受取アドレス)

匿名

匿名

公開

送金金額

匿名

公開

公開


Zcashには半減期がある

Zcashをマイニングする人

半減期とは、マイニングによって新規発行される通貨の量が半分になる時期のことです。

マイニングとは取引の承認作業のことですが、マイニングをした人には報酬として通貨が新規発行される仕組みになっています。

詳しくは関連記事をご覧ください。

関連記事:仮想通貨のマイニングをやさしく説明!仕組みからマイニング方法まで!

 

ZECはBTCと同じように、マイニングをすることで新たな通貨が発行されます。

でも、そのまま新たな通貨が発行され続けると、通貨の供給量が多くなりすぎて価値がなくなってしまうのです。

 

そこで、多くの仮想通貨は新規発行される量を徐々に減らす仕組みを取り入れました。

それが「半減期」です。

 

ZECの現在のマイニング報酬量は「12.5ZEC」なので、次の半減期以降の報酬量は「6.25ZEC」になります。

ZECの半減期は4年に一度です。

 

公開されたのは2016年10月なので、2020年10月に1回目の半減期があります。

半減期は通貨が発行上限に達するまで繰り返されます。

今後の半減期と報酬量ははこうなってるんですね!

半減期の回数

半減期の時期

半減期後の報酬額

1回目

2020年10月末頃

6.25ZEC

2回目

2024年10月末頃

3.125ZEC

3回目

2028年10月末頃

1.5625ZEC


Zcashには「ファウンダー報酬」がある

降ってくるお金と喜ぶ人""


ファウンダー報酬とはマイナー以外が受け取るマイニング報酬です。

BTCなど多くの仮想通貨の場合は、マイナーがマイニング報酬を全額受け取ります。

それに対して、Zcashではマイニング報酬の90%はマイナーが受け取り、10%「ステークホルダー(利害関係者)」が受け取ることになっています。


ステークホルダーってなに?

ステークホルダーとはZcash Companyに貢献している人たちのことです。

Zcashの創業者や従業員、投資家などがステークホルダーにあたります。

それぞれが受け取るファウンダー報酬は以下の通りです。

ファウンダー報酬の割合

受取人

報酬割合

創業者・従業員・アドバイザー

5.72

投資家

1.65

Zcash財団

1.44

戦略的予備金

1.19


なんでファウンダー報酬があるの?

ファウンダー報酬があれば、投資家や従業員はZcashの発展に貢献するようになると考えられているのです。

また、嘘の情報を流すなどZcashに不利益となる行為を防ぐ、という意味もあります。

ファウンダー報酬は4年間で終わることになっており、2020年に終了予定です。


Zcashの3つの注意点!

WARNING""


Zcashの注意点について知っておいたほうがいいことが3あります。

  1. Zcashの注意点① 闇取引やマネーロンダリングに使われる可能性がある
  2. Zcashの注意点② 匿名性を高くするとデータ量が増えるので、送金処理に時間がかかる
  3. Zcashの注意点③ ETH(イーサリアム)にもゼロ知識証明が実装された

Zcashの注意点➀ 闇取引やマネーロンダリングに使われる可能性がある

マネーロンダリングとは、犯罪や脱税などの違法な手段で手に入れた資金の出所をわからなくするために隠すことです。

匿名性が高いZcashは、マネーロンダリングをするのに都合がいいので、利用される可能性があります。

そうなると、Zcashを規制する国がでてくるかもしれません。


Zcashの注意点② 匿名性を高くするとデータ量が増えるので、送金処理に時間がかかる

処理速度をくらべるとどうしても他の仮想通貨に劣ってしまう傾向にあります。

今後の開発で送金性能が高まるかどうかが重要です。


Zcashの注意点➂ ETH(イーサリアム)にもゼロ知識証明が実装された

人気の仮想通貨であるETHにも、ゼロ知識証明のシステムが実装されました。

Zcashの最大の特徴がETHに備わったことで、Zcashの利用価値が下がっていく可能性があります。


Zcashを支持する著名人たち

ライブで熱狂する人たち""


Zcashは多くの著名人が注目していることでも話題となっています。
Zcashを支持している主な著名人をご紹介しましょう!


John McAfee(ジョン・マカフィー)

マカフィー氏はコンピュータプログラマーであり、セキュリティソフトの会社であるMcAfee社の創立者です。

ツイッターで仮想通貨に関するツイートを度々おこない、マカフィー氏が支持した仮想通貨は高騰するということで、ツイートは「マカフィー砲」と呼ばれています。

2017年12月にマカフィー氏はZcashについて次のような発言をしています。

 

「ちょっと考えればわかることだが、Zcashには輝かしい未来があり、他の追随を許さないだろう」


JPモルガン

JPモルガンはアメリカにある世界有数の大手銀行です。

2017年5月にZcashとの提携を発表し、Zcashについてこのように評価しています。

 

「ゼロ知識のセキュリティレイヤーをクォーラム(自身のプラットフォーム)に追加することで、最先端の暗号プライバシーテクノロジーによって次世代の金融サービスアプリケーションの強化の糸口が見つかるだろう」


グレイスケール・インベストメンツ

グレイスケール・インベストメンツはアメリカの投資会社です。

BTC、ETH、LTCなどいくつかの仮想通貨の投資商品を運用している企業ですが、Zcashの価格について「2025年までに6万2000ドル(約680万円)を超える」と予想しています。


まとめ

■Zcashは支持する著名人が多く、公開直後に暴騰したことでも話題となった

■Zcashは匿名性をウリにしている仮想通貨のなかでもトップクラスに匿名性が高い

■ゼロ知識証明とは、相手に内容を伝えずにとある事実が真実であると証明すること

■Zcashには、関係者がZcashの発展に貢献するように、ファウンダー報酬がある

■Zcashの注意点は3つ「犯罪による規制」「処理速度が遅い」「唯一無二の性能ではない」

仮想通貨Zcashは技術力が高く、プライバシーが守られるということで期待する声も多いです。

でも、その技術力の高さゆえに犯罪での利用にも都合がよいといわれています。

この課題をどう解決していくのかが、Zcashの将来を決める重要なポイントかもしれません。

今後のアップデートでもっと使いやすくなったり、犯罪への対策ができることを期待しましょう!

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