仮想通貨USDT(Tether/テザー)の特徴!米ドルと連動ってどういうこと?


アメリカドル

仮想通貨といえば価格の変動が激しいことで知られています。

価格が数十倍や数百倍にも高騰することで、大きな利益が狙えるわけです。

でも「価格変動がほぼない仮想通貨があることを知っていましたか?」

仮想通貨USDT(Tether/テザー)は、アメリカの法定通貨「ドル」とつねに同じ価格になっています。

「一体どうやって同じ価格を保っているのか?」

「価格変動がない仮想通貨のメリットってなに?」

「USDTに投資する価値はあるの?」

このような疑問にお答えしていきます!

こんにちは、仮想通貨について猛勉強中のカナです。
価格が一定の仮想通貨があるなんて驚きですが、一体どんな使い道があるんでしょうか!?

仮想通貨USDT(Tether/テザー)とは?

基本情報

仮想通貨名

Tether(テザー)

仮想通貨単位

USDT(United States Dollar Tether)
公開日

2015年

開発主体

Tether Limited inc.(テザーリミテッド社)

発行枚数

(2018年10月24日時点)

約20億2,600万枚
発行上限

なし

時価総額

(2018年10月24日時点)

約2,255億円

時価総額ランキング

(2018年10月24日時点)

8位

仮想通貨USDTはアメリカの法定通貨「米ドル」と連動しており、つねに「1USDT≒1ドル」になっています。

「≒」とはほぼ同じという意味ですが、「=」ではなく「≒」となっている理由は、微妙にズレが生じてしまうためです。

 

米ドルもUSDTも世界中の人が日々交換しているので、完全に一致とはなかなかいかないようです。

USDTのように、法定通貨と同じ価値を持つ通貨のことを「ペッグ通貨」といいます。

 

ペッグとは為替レートを一定に保つことです。

USDTは米ドルと「ペッグしている」といえます。


USDTは「ペッグ通貨」であり「ステーブルコイン」でもある!

ステーブルコインとは、価値が一定である通貨のことです。

米ドルの価値はあまり変化することがないので、米ドルとペッグしているUSDTの価値も一定であるといえます。

そのため、USDTはペッグ通貨であり、ステーブルコインでもあるのです。

USDTの仕組み~どうやってドルとペッグしているのか?~

USDTには「発行者」がいます。

それがアメリカの企業「Tether Limited inc.(テザーリミテッド社)」です。

 

テザーリミテッド社に「1ドル」渡すと、「1USDT」が発行されます。

反対に、テザーリミテッド社に「1USDT」を渡すと、「1ドル」がもらえる仕組みです。

 

この仕組みのことをProof of Reserveプルーフ・オブ・リザーブといいます。

ドルを預けると必ず同額のUSDTが発行されるため、USDTには発行上限がありません。

 

また、テザーリミテッド社に渡したUSDTは消滅することになっているので、発行枚数が減ることもあります。

つまり、世の中に流通しているUSDTの総額とテザーリミテッド社が持っているドルの総額は、つねに同額です。

USDTのメリット① 「利確」ができる

利確とは「利益確定」のことです。

例えば、1BTC=70万円のときに1BTCを購入したとしましょう。

 

その後、BTCの価格が上がり1BTC=80万円になりました。

でも、いつまた価格が下がるかわかりませんので、この時点ではまだ利益が確定しているとはいえません。

 

BTCを売却して、80万円を入手したときに初めて利益が確定したといえます。

USDTは価格がつねに一定なので、所有している仮想通貨をUSDTに交換することも、利確といえるのです。

別にUSDTを使わなくても「円」や「ドル」で利確すればいいんじゃない?

たしかにその通りです、

でも、アルトコインの中には法定通貨と交換できないモノがたくさんあります。

そういうマイナーな仮想通貨の利確には、USDTが便利なのです。

USDTのメリット② 基軸通貨になるかもしれない

基軸通貨とは、取引の基準となる通貨です。

仮想通貨は1,600種類以上ありますが、そのすべての仮想通貨同士で交換できるわけではありません。

 

それぞれの仮想通貨は、交換できる通貨が決まっています。

その中でも多くの仮想通貨と交換できるのが、基軸通貨です。

現在はBTCが基軸通貨となっていますよ!

現在の基軸通貨であるBTCには「価格が変動する」「送金が遅い」といった問題があります。

BTCよりも「送金が早く」「価格が変動しない」USDTの方が基軸通貨に向いているわけです。

 

もしUSDTが基軸通貨になったら、いろんな仮想通貨をUSDTで取引できるようになります。

USDTのメリット③ 実用的な使い方ができる

そもそも、仮想通貨は投資対象ではなく「買い物」や「送金」をするために作られました。

でも、価格の変動が大きいので投資対象として扱われることが多く、買い物などでは使いにくいです。

「今日1BTCで買えたモノが、明日は10BTCないと買えない」なんてことがあったら困りますもんね!

価格が一定であるUSDTであれば、価格変動を気にする必要はありません。

毎日同じように使うことができるので、実用性が高いといえます。

ただし、USDTで買い物ができるお店などはまだほとんどありません。

USDTのデメリット① 「中央集権型」の仮想通貨である

USDTは、通貨の発行や開発、取引の承認などをすべてテザーリミテッド社がやっています。

そのため、テザーリミテッド社の不正や倒産、クラッキングなどの外部からの攻撃によって、USDTの価値が左右される恐れがあるのです。

 

このように、管理者の不正や破産などによって、損失を受けるリスクのことを「カウンターパーティリスク」といいます。

カウンターパーティリスクが高いことはUSDTの大きなデメリットです。

実際に、USDTに関する「疑惑」「事件」が過去に起きています!


USDTのクラッキング事件

テザーリミテッド社は2017年11月にクラッキング攻撃を受けて、同社の金庫ウォレットから3000万ドル(約31億円)のUSDTが盗まれました。

USDTをハードフォークすることで、盗まれなかったことにしましたが、一時的に大きな混乱を招いたのです。

関連記事:もはや常識?仮想通貨のハードフォークに詳しくなろう!


USDTの不正発行「疑惑」

2018年1月には、テザーリミテッド社が「USDTと引き換えるためのドルを持っていないのではないか?」と疑われました。

さっきお話しましたが、テザーリミテッド社が持っているドルの総額と、世の中に出回っているUSDTの総額は同じでなければいけません。

 

そうすることが、USDTはいつでもドルに交換できる証拠であり、「1USDT≒1ドル」という価値の裏付けとなっているのです。

 

なぜこのような疑惑がでたのかというと、過去1年間において「USDTの大量発行」「BTCの高騰」のタイミングが同じだったからです。

テザーリミテッド社が不正にUSDTを発行して「そのUSDTでBTCを大量に買っているのではないか?」ということです。

 

これは匿名によるレポートで判明しました。

ただ、この「疑惑」を否定するレポートもあり、真相はわかっていません。

 

もしこれが本当だとすると、テザーリミテッド社は世の中に出回っているUSDTと同額のドルを持っていないことになります。

そうなると、USDTの価値はなくなってしまうかもしれません。

USDTのデメリット② 投資対象にはならない

仮想通貨は「安い時に買って、高い時に売る」ことで利益をだすことができます。

USDTは価値が一定なので、ほかの仮想通貨のように「価格変動を利用した投資」としては使えません。

まとめ

■USDTは米ドルと連動する「ペッグ通貨」であり「ステーブルコイン」でもある!

■USDTは「Proof of Reserve」によりドルと連動するようになっている!

■USDTは「利確」に使える

■USDTは中央集権型であるため、「カウンターパーティリスク」がある


USDTは時価総額ランキング8位の人気通貨ではありますが、ペッグ通貨なので価値が上がることはありません。

BTCなどほかの仮想通貨が高騰したときに、利確先としてうまく使っていきたいですね。

 

仮想通貨の本来の目的である実用性についても、今後に期待しましょう。

ただし、カウンターパーティリスクによって価値が下がる可能性は考えられますのでご注意ください。

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