もはや常識?仮想通貨のハードフォークに詳しくなろう!


ハードフォーク

BCH(ビットコインキャッシュ)やBTG(ビットコインゴールド)など、ビットコインのハードフォークによってたくさんの仮想通貨が誕生してきました。

イーサリアムクラシックもイーサリアムがハードフォークしたことで生まれた仮想通貨です。

「ハードフォーク」は仮想通貨と関わるうえで知っておかなければいけない知識、もはや常識となってきています。

「ハードフォークとはなんなのか?」「なぜ起こるのか?」「似ているようでまったく違うソフトフォークとの関係」について解説します。

 

こんにちは、仮想通貨について猛勉強中のカナです。
先生、最近「ハードフォーク」って言葉よく見るようになりましたね?

こんにちは、仮想通貨のプロフェッショナル”クリプト”です。
そうですね、でもハードフォークは今後もっとよく見ることになるかもしれませんよ!

そうなんですか!?
私全然わからない・・・。

ハードフォークは難しそうなイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません!
この機会にしっかり覚えておきましょう!

目次

ハードフォークとは?

分岐する道とそこに立つ人""


ハードフォークとはブロックチェーンが分岐することです。

通常、ブロックチェーンは一本の鎖のようにつながっています。

 

ブロックチェーンのルールを変更(容量が増えたり、機能を追加したり)することで、「今までのルールに沿ったブロックチェーン」「新たなルールに沿ったブロックチェーン」にわかれるのです。

基本的には仮想通貨のアップデートのためにハードフォークをします。

 

関連記事:【図解あり】ブロックチェーンの仕組みを超わかりやすく解説してみた


ハードフォーク""


新たなルールに沿ったブロックチェーンには、新たな仮想通貨が生まれて完全に別物として扱われるようになります。

ハードフォークは「仮想通貨の分裂」といわれることもありますが、仮想通貨の「増殖」や「複製」という方が正しいのかもしれません。

紙をちぎって二つにわけるのとは違い、新たな仮想通貨を作り出すわけですからね!


4種類のハードフォークとその目的

ハードフォークには以下の4つの種類があります。

  1. なにか問題がおきたときのハードフォーク(新たな仮想通貨ができる
  2. エアドロップするためのハードフォーク(新たな仮想通貨ができる
  3. アップグレートするためのハードフォーク(新たな仮想通貨ができない
  4. 偶然起きたハードフォーク(新たな仮想通貨ができない

 

ハードフォークをすると新しい仮想通貨ができるといいましたが、③と④の場合は新たな仮想通貨は生まれません!

どういうことかそれぞれ説明していきます。


①何か問題がおきたときのハードフォーク(新たな仮想通貨ができる

仮想通貨は、問題を解決するためにハードフォークをすることがあります。

 

たとえば、「スケーラビリティ問題」です。

スケーラビリティ問題とは、取引量が増えることで処理が間に合わなくなり、取引にかかる時間が長くなったり手数料が高くなったりすることです。

 

ハードフォークして、ブロックの容量を増やしたり、ブロックの生成速度を上げることで解決しています。

ようは、今よりも高性能な仮想通貨を作るわけです。

 

2017年に仮想通貨BCH(ビットコインキャッシュ)が誕生しましたが、これはBTC(ビットコイン)のスケーラビリティ問題を解決するために、BTCをハードフォークして作られました。

BCHのブロックはBTCのブロックの8倍の容量があります。

ブロック容量が増えたことで、一つのブロックに記録できる取引の数が増え、以前よりスムーズに取引ができるようになりました。

BCHのハードフォーク""


②エアドロップするためのハードフォーク(新たな仮想通貨ができる

エアドロップとは、ハードフォークにより誕生した仮想通貨を無料配布することです。

エアドロップの目的は、新たな仮想通貨を配布することで、前の仮想通貨の価値や知名度を上げることになります。

 

無料配布を受け取れるのは、「前の仮想通貨を持っている人」や「開発企業をSNSでフォローしている人」などです。

実際に、エアドロップすることが発表された仮想通貨は一時的に高騰する傾向があります。

 

関連記事:AirDropってやった方がいいの?仮想通貨が無料でもらえるとはどういうことなのか

エアドロップのハードフォーク""


③アップグレードするためのハードフォーク(新たな仮想通貨ができない

仮想通貨の性能を上げるためにハードフォークをする場合があります。

さっきの「問題が起きたときのハードフォーク」に似ていますが、違いは古い仮想通貨が使えなくなることです。

 

古い仮想通貨の名前や取引データなどが新しい仮想通貨に引き継がれ、古い仮想通貨は消滅します。

このハードフォークをおこなっている代表的な仮想通貨がETH(イーサリアム)です。

 

ETHは「アップグレードするためのハードフォーク」を4回おこなうことを前提に開発されています。

1回目は2015年7月、2回目は2016年3月、3回目は2017年10月にそれぞれ実施しました。

4回目がいつになるかはまだ未定です。

(ETHは「The DAO事件」というクラッキング事件により、2016年7月にこの計画とは別のハードフォークをおこないました。それについては後述します)

古い通貨が消えるハードフォーク""


④偶然起きたハードフォーク(新たな仮想通貨ができない

マイナーによるマイニングがどうじに終わった場合(次のブロックが同時に見つかった場合)は、偶然ブロックチェーンが分岐することがあります。

このハードフォークは一時的なものなので、しばらくすると短い方のブロックチェーンは消滅してしまいます。

 

関連記事:仮想通貨のマイニングをやさしく説明!仕組みからマイニング方法まで!

偶然起きるハードフォーク""


ハードフォークとソフトフォーク

2本のフォーク""


ハードフォークと似ているもので「ソフトフォーク」というものがあります。

ソフトフォークもハードフォークと同じように、仮想通貨のアップデートのためにブロックチェーンが分岐することです。

ハードフォークとソフトフォークの大きな違いは以下の2つです

  1. 分岐したブロックチェーンが収束するのかどうか
  2. 分岐した二つのブロックチェーンに互換性があるのかどうか

違い① 分岐したブロックチェーンが収束するのかどうか

ソフトフォークでは、分岐したブロックチェーンが収束します(1本に戻る)

ルール変更のために分岐したブロックチェーンの「新しいルール」が使いやすいかどうかを一度みんなで試すわけです。

 

その結果「前の方がよかった」となれば前のルールに戻りますし、「新しい方がよい」となれば新しいルールになります。

ブロックチェーンが収束するので、ソフトフォークの場合は新しい仮想通貨はつくられません。

 

また、分岐してる間の取引の記録はどちらのブロックチェーンに保存しても大丈夫です。

 

ソフトフォーク""


違い② 分岐した二つのブロックチェーンに互換性があるのかどうか

ハードフォークとソフトフォークの二つ目の違いは、分岐した2つのブロックチェーンに互換性があるのかどうかです。

互換性とは、「あるものを別のものに置き換えても、正常に動作するのかどうか」ということです。

 

たとえば、パソコンやスマホでもアップデートがありますよね?

そのアップデートをしたときに、互換性について以下のようにいえます。

 

「前まで使えていたソフトやアプリが、今後は使えなくなるのであれば互換性はなし

「引き続き使えるのであれば互換性はあり

 

ハードフォークとソフトフォークの互換性はこのようになっています。

 

互換性がないのが「ハードフォーク」

互換性があるのが「ソフトフォーク」

 

わかりづらいと思うので、それぞれの具体例をみてみましょう!


ハードフォークの具体例

例)ブロックの容量を2倍にする

ブロックの容量の上限が1MBだったのを2MBに変えた場合、ブロック自体の質が変わります(ブロックに入るデータの量が変わる)

そうなると、それぞれのブロックでおなじ仮想通貨を使うことができなくなるので、互換性はないといえるのです。

互換性がないアップデート""


ソフトフォークの具体例

例)トランザクション(取引)1件あたりのデータ上限を今までの半分にする

取引のデータ量を下げた場合、ブロック自体の質は変わりません。

そのため、どちらのブロックでもおなじ仮想通貨を使うことができ、互換性があるといえます。

 

ちなみに、このソフトフォークのことは「Segwit(セグウィット)」といいます。

関連記事:【すぐに理解!】segwitとは?仕組み・価格への影響をご紹介します!

関連記事:【最新版】ついに到着!segwit2xの特徴や最新情報をお届けします

互換性があるアップデート""


ハードフォークとソフトフォークどっちがいいの?

ハードフォークは「ブロック自体の仕様変更」

ソフトフォークは「仮想通貨自体の仕様変更」

ともいえます。

 

上の例はどちらも「1つのブロックに入る取引の数を増やす方法」です。

どちらがいいかは一概にはいえません。

エンジニアの中でも「ハードフォーク派」と「ソフトフォーク派」の議論がかなり話題になりましたが、今も議論は続いているようです。


ハードフォークのメリット

パソコンにもたれかかる人""

ハードフォークとソフトフォークは、それぞれにメリット・デメリットがあります。

まずはハードフォークのメリットをみていきましょう!

 

メリット

  1. ほとんどの問題を解決できる
  2. 仮想通貨の性能が大きく向上する
  3. 新しい仮想通貨ができる

 


ハードフォークのメリット① ほとんどの問題を解決できる

BTCのスケーラビリティ問題を解決するために、ハードフォークでBCHを作ったとさっきご紹介しました。

ほかにも、2016年7月にETHがクラッキングされたのを、ハードフォークにより解決したことがあります。

それが「The DAO事件」です。

 

ETHの「The DAO」というサービスがクラッキングされたことで、約360万ETH(当時のレートで約50億円)が盗まれました。

ETHはハードフォークすることで、ブロックチェーンを「盗まれる前の状態」に戻し被害を抑えることに成功したのです。

(盗まれる前のブロックチェーンを分岐させて、「盗まれたブロックチェーン」と「盗まれていないブロックチェーン」にわけた)

このように、ハードフォークは完全に新しい仮想通貨を作ることなので、クラッキングをなかったことにもできます。

 

The DAO事件で仮想通貨ETC(イーサリアムクラシック)が誕生

The Dao事件があったとき、ハードフォークによるブロックチェーンの巻き戻しに反対する人たちがいました。

「仮想通貨は非中央集権を目指すべきであり、ブロックチェーンの仕様変更をするのは中央集権的だ」という意見がでたのです。

そこで、「盗まれたブロックチェーン」は名前を変えて仮想通貨ETC(イーサリアムクラシック)として残すことにしました。

つまり、元々のETHは現在ETCとなっており、The Dao事件の後に作られた新たな仮想通貨が現在のETHということになります。


ハードフォークのメリット② 仮想通貨の性能が大きく向上する

ハードフォークは、ソフトフォークではできないような大幅なバージョンアップもできます。


ハードフォークのメリット③ 新しい仮想通貨ができる

仮想通貨が増えることで仮想通貨市場が活性化して、仮想通貨の価値が高まるかもしれません。

ハードフォークの種類の2つ目でご紹介したエアドロップもこれを目的としています。


ハードフォークのデメリット

フォークと卵

次にハードフォークのデメリットです。

デメリット

  1. ①仮想通貨が紛失する可能性がある
  2. ②取引所が停止する可能性がある
  3. ③仮想通貨の信用がなくなる可能性がある

ハードフォークのデメリット① 仮想通貨が紛失する可能性がある

ハードフォークは大規模なアップデートなのでバグが起こり、仮想通貨がどこかにいってしまう可能性もあります。

ハードフォークするときは、安定するまでしばらく取引しない方がいいかもしれません。


ハードフォークのデメリット② 取引所が停止する可能性がある

デメリット①と同じで、バグにより取引所が一時的に取引を停止することもあります。


ハードフォークのデメリット③ 仮想通貨の信用がなくなる可能性がある

これが最も議論されてることであり、1番のデメリットかもしれません。

ETHがクラッキングをなかったことにできたように、ハードフォークすればほとんどのことが変更可能です。

 

たとえば、BTCは発行上限が2,100万枚と決まっているからこそ希少価値がでますが、ハードフォークにより上限を変えることもできます。

(正確には上限が高いもしくは上限がない新たな仮想通貨を作る)

 

これらができてしまうと、開発者が利益を優先した開発をすることも考えられるので、仮想通貨が信用できないものになってしまうかもしれません。


ソフトフォークのメリット・デメリット

シーソーに乗っている人""

次はソフトフォークのメリット・デメリットです。

 

メリット  混乱が起きにくい

デメリット バージョンアップできる範囲が限られている

 


ソフトフォークのメリット① 混乱が起きにくい

ソフトフォークはそれほど大規模なアップデートではありません。

そのためハードフォークに比べると、仮想通貨がなくなったりバグが起きる可能性はとても低いです。

 

また、ハードフォークの場合は所有している仮想通貨を自分でアップデートすることもあります。

ハードフォークに合わせてウォレットを変えなければいけないこともあるようです。

 

これらの情報を公式の発表からしっかりと確認しておかないといけません。

ソフトフォークではそういった作業は不要な場合が多いです。


ソフトフォークのデメリット① バージョンアップできる範囲が限られている

大幅なアップデートはできないので、ハードフォークに比べると改善できる範囲は限られてしまいます。


ハードフォークするときはココに気をつけよう!

コーンと人""


今後自分が取引してる仮想通貨がハードフォークするときは次の3つに注意しましょう!

3つの注意点

  1. 新通貨がもらえる取引所で保管する
  2. 取引はハードフォークする前に済ませておく
  3. 安定するまでは取引しない

 


注意点① 新通貨がもらえる取引所で保管する

エアドロップ(旧通貨をもっていると新通貨がもらえること)は、特定の取引所に預けておかないともらえないこともあります。

せっかく無料で仮想通貨が入手できますので、事前に調べてしっかりもらっておきましょう!


注意点② 取引はハードフォークする前に済ませておく

ハードフォークする前後の期間は価格が不安定で、システムエラーなどで送金ができないこともあります。

送金する予定がある人は早めにおこなっておきましょう。

また、ハードフォークによる価格変動のリスクをとりたくない人は、事前に別の通貨に変えておくことも一つの手段です。


注意点③ 安定するまで取引しない

デメリットでもお話したように、ハードフォークした前後はバグなどで仮想通貨がどこかにいってしまうこともめずらしくありません。

安定するまでは取引しない方がよいかもしれません。


まとめ

■ハードフォークとはブロックチェーンが分岐すること

■ハードフォークには4種類ある

■ハードフォークのほかにソフトフォークもある

■ハードフォークとソフトフォークの違いは2つ

 「ブロックチェーンが収束するのかどうか」

 「互換性があるのかどうか」

■ハードフォークは大幅にルール変更ができるが、バグが起きたり仮想通貨全体の信用がなくなる可能性もある

 

ハードフォーク・ソフトフォークどちらも基本的には仮想通貨の性能を上げるためにおこなわれます。

でも、一時的に起こる大きな価格変動やバグ、システムエラーの可能性は忘れないようにしましょう。

今後もハードフォークはたくさん起こるといわれています。

4種類のどのハードフォークなのかにも注目してみると、より有利に取引ができるかもしれません。

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